プログラムデザイン

トレーニング目標の設定|長期と短期を結ぶ

目標が曖昧だと、プログラムの強度や種目を選ぶ基準もぶれます。設計の早い段階で目標を具体化することが、迷いのない選択につながります。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

なぜ目標設定が重要か

プログラムデザインは、目標から逆算して内容を組み立てる作業です。目標が明確であれば、種目選択や負荷設定の判断に一貫した基準が生まれます。

逆に目標が曖昧なまま種目を並べると、何のために行うのかが本人にも指導者にも見えなくなり、継続のモチベーションも保ちにくくなります。

長期目標と短期目標

目標は時間軸で整理すると扱いやすくなります。数か月から年単位の長期目標を頂点に置き、それを達成するための中間目標、さらに数週間単位の短期目標へと分解します。

短期目標は達成可能性が高いほうが望ましく、小さな成功体験を積み重ねることで長期目標への動機づけが維持されます。

SMARTの観点

目標を具体化する枠組みとして、SMARTという考え方が広く用いられます。具体的で、測定可能で、達成可能で、目的と関連し、期限がある、という五つの観点で目標を点検します。

  • 具体的かどうか
  • 数値などで測定できるか
  • 現実的に達成可能か
  • 本人の目的と関連しているか
  • 期限が設定されているか

結果目標と行動目標

体重や記録など結果に関する目標は分かりやすい一方、本人の努力だけで完全にはコントロールできない側面があります。

そこで、週あたりの実施回数や種目の継続など、行動そのものを目標にする視点も併せて持つと、コントロールしやすく挫折しにくくなります。

目標と本人の価値観

設定した目標は、本人の価値観や生活と整合している必要があります。指導者が良いと思う目標でも、本人が望まなければ継続は難しくなります。

初回カウンセリングで引き出した希望を踏まえ、本人と合意した目標にすることが、自律的な取り組みの土台になります。

目標の見直し

目標は固定するものではなく、進捗や状況の変化に応じて更新します。順調すぎる場合は引き上げ、停滞や体調変化があれば調整します。

再評価のタイミングで目標を見直す習慣をつけると、プログラム全体が現実に即したものに保たれます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

目標は一つに絞るべきですか

優先順位はつけたほうがよいですが、複数あっても構いません。ただし限られた時間で同時に多くを狙うと効果が分散するため、主目標と副次的な目標を区別すると整理しやすくなります。

数値目標が立てにくい場合はどうしますか

記録に表れにくい目的の場合は、実施頻度や動作の質、主観的なコンディションなど、観察・記録できる行動目標を用いると測定可能性を保てます。

目標を達成したら次はどうしますか

達成を確認したうえで、新たな目標を設定し直します。維持が目的の場合は、現状を保つこと自体を新しい目標として明確にします。

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