再評価・記録

記録の管理とプライバシー|信頼される情報の扱い

記録には個人の健康情報が含まれます。安全に管理し、信頼を守ることも指導者の責任です。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

記録に含まれる情報の性質

再評価や記録には、氏名、身体測定値、既往歴、生活習慣など、個人を特定でき、かつ機微な健康情報が含まれます。これらは慎重に扱うべき情報です。

こうした情報が不適切に扱われると、対象者の不利益や信頼の喪失につながります。情報の性質を理解し、扱いに責任を持つ姿勢が求められます。

同意と説明

記録を取り、保管・活用する際は、何のために、どの情報を、どう扱うのかを対象者に説明し、同意を得ることが基本です。目的が明確であれば、対象者も安心して情報を提供できます。

情報を第三者と共有する可能性がある場合は、その範囲も事前に伝えておきます。本人の理解と納得が、信頼関係の土台になります。

  • 記録の目的と扱いを説明して同意を得る
  • 共有の可能性がある範囲を事前に伝える
  • 本人がいつでも内容を確認できるようにする

安全な保管

紙の記録は施錠できる場所に保管し、関係者以外が見られないようにします。デジタルの記録は、アクセスできる人を限定し、適切なパスワード管理を行います。

持ち運びや端末の紛失による漏えいにも注意が必要です。必要のない場所に情報を持ち出さない、不要になった情報は適切に処分するといった配慮が求められます。

共有時の配慮

医療職など他の専門職と情報を共有する場面では、共有の目的と範囲を必要最小限にとどめます。共有してよい情報かどうかを確認し、本人の同意を前提とします。

事例を学習や紹介に用いる場合は、個人を特定できないよう配慮し、本人の許可を得ることが原則です。

アクセスの管理

誰がどの情報にアクセスできるかを整理し、業務上必要な範囲に限ります。複数のスタッフで運営する場合は、権限の範囲を明確にしておくと安全です。

アクセスの履歴や記録の更新履歴を残せると、問題が起きたときに経緯を確認しやすくなります。

業務範囲と誠実な運用

記録は、診断や医療行為のためではなく、安全で効果的な運動支援のために用いるものです。指導者は自らの業務範囲を理解し、医療の領域には踏み込まないようにします。

情報を誠実に扱う姿勢そのものが、対象者からの信頼を支えます。プライバシーへの配慮は、専門職としての基本的な責任です。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

記録を取るのに同意は必要ですか。

個人の健康情報を扱うため、目的と扱い方を説明して同意を得るのが基本です。明確な説明は対象者の安心につながり、信頼関係の土台になります。

デジタルで記録する際の注意点は何ですか。

アクセスできる人を限定し、パスワード管理を徹底します。端末の紛失や不要な持ち出しによる漏えいを避け、不要になった情報は適切に処分します。

事例を紹介や学習に使ってよいですか。

個人を特定できないよう配慮し、本人の許可を得ることが原則です。共有の目的と範囲を必要最小限にとどめる姿勢が求められます。

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