クールダウン

アクティブリカバリーと軽い有酸素運動

クールダウンの中核は、軽い有酸素運動による能動的な回復です。歩行や軽いジョグなどで強度を徐々に落とすことが、安静への滑らかな移行を支えます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

アクティブリカバリーとは

アクティブリカバリー(能動的回復)とは、完全に休む受動的回復に対して、ごく軽い運動を続けながら回復を図る方法です。クールダウンの直後の段階では、このアクティブリカバリーが中心的な役割を果たします。

軽い運動を続けることで筋ポンプ作用が保たれ、血液循環を維持しながら心拍数を緩やかに下げられます。

適切な強度の目安

クールダウンの有酸素運動は、会話ができる程度の楽な強度が目安です。主観的な運動強度でいえば「楽」から「ややきつい手前」の範囲にとどめ、息が大きく弾むような強度にはしません。

心拍数を指標にする場合は、運動中より明確に低い水準まで下げることを意識します。具体的な数値は個人差が大きいため、本人の感覚と表情も合わせて判断します。

  • 会話ができる程度の楽な強度を保つ
  • 主観的強度では「楽」前後を目安にする
  • 心拍が安静近くまで落ち着くのを確認する

種目の選び方

クールダウンの種目は、行った主運動に近い動きで負荷の小さいものを選ぶと取り組みやすくなります。ランニング後なら軽いジョグから歩行へ、自転車運動後なら軽いペダリングへと移行します。

  • ウォーキングや軽いジョギング
  • 負荷を下げた自転車(エアロバイク)
  • 水泳後の軽いスイムや水中歩行
  • 主運動に近い動作で低強度のもの

時間の目安

軽い有酸素運動はおおむね5分から10分程度を目安とします。運動強度が高かった場合や長時間運動した場合は、やや長めにとると心拍がより落ち着きやすくなります。

時間は固定ではなく、心拍と気分が落ち着いてきたことを確認しながら調整します。

現場での指導ポイント

指導では、終了の合図とともに急に止めさせず、自然に強度を落とす流れを作ることが大切です。グループ指導では全員で歩いて呼吸を整える時間を設けると、安全かつ落ち着いた雰囲気で締めくくれます。

  • 止める合図でなく強度を落とす流れを作る
  • 呼吸を整える声かけを添える
  • 体調不良の兆候がないか観察する

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

クールダウンの有酸素運動はどのくらいの時間が目安ですか。

一般的には5分から10分程度が目安です。主運動の強度が高かった場合や長時間運動した場合は、心拍が落ち着くまでやや長めにとると安心です。

強度はどの程度にすればよいですか。

会話ができる楽な強度が目安です。息が大きく弾むような負荷は避け、心拍数が安静に近づくよう徐々に落としていきます。

アクティブリカバリーと完全休養はどちらがよいですか。

運動直後の整理段階ではアクティブリカバリーが循環の維持に役立ちます。一方、十分な休養も回復には不可欠で、両者は目的に応じて使い分けます。

cortis Trainer Academy

学びを、現場で使える知識に。

基礎から評価・運動療法・医療連携まで。身体を診る専門職のための継続学習アカデミー。基礎は登録不要・無料。

無料の学習コースを見る →

関連記事・関連する学問