社会心理学
自己効力感:できるという感覚が行動を後押しする
自分はできるという感覚は、行動を起こし続けるための原動力です。これを育てる関わりが継続を支えます。
自己効力感とは
自己効力感とは、ある状況で必要な行動をうまくやり遂げられるという、自分自身への確信を指します。社会的認知理論の中心的な概念で、行動の開始と継続に深く関わるとされます。
運動が体に良いと知っていても、自分にはできそうにないと感じていれば行動は起こりにくいものです。自己効力感は、知識と実際の行動をつなぐ重要なかけ橋になります。
自己効力感の四つの源泉
自己効力感を高める源泉として、主に四つが挙げられます。最も強いのは、実際にやり遂げた成功体験です。次に、自分と似た人がうまくやる様子を見る代理経験があります。
さらに、信頼できる人からの励ましや説得という言語的説得、そして体や気持ちの状態をどう受け止めるかという生理的・情動的な状態も影響します。
- 成功体験:自分でできたという実体験が最も強い
- 代理経験:似た人の成功を見る
- 言語的説得:信頼できる人からの励まし
- 生理的・情動的状態:体や気持ちの状態の受け止め方
運動継続との関係
自己効力感が高い人は、困難に直面しても粘り強く取り組み、運動を続けやすいと考えられています。逆に低い人は、少しのつまずきで諦めやすくなります。
そのため、初心者やこれまで運動が続かなかった人ほど、自己効力感を丁寧に育てる支援が継続のカギになります。
自己効力感を育てる支援
最も効果的なのは、達成できる小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねてもらうことです。難しすぎる課題は失敗体験となり、かえって効力感を下げます。
また、似た立場の人の成功例を共有したり、努力や上達を具体的に認めたりすることも有効です。体の反応をネガティブに受け取りすぎないよう、適切に意味づけを助けることも役立ちます。
- 達成可能な小目標で成功体験を積ませる
- 似た立場の人の成功例を共有する
- 努力と上達を具体的に承認する
- つらさや息切れの受け止め方を支える
支援の際の注意点
励ましは有効ですが、根拠のない過度な保証は逆効果になることがあります。実際の達成に裏づけられた前進感が、確かな自己効力感を育てます。
また、痛みや強い不調を頑張りで乗り越えさせようとするのは適切ではありません。身体のサインを正しく受け止め、必要に応じて医療職に相談する判断も支援の一部です。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
自己効力感とは何ですか。
ある状況で必要な行動をうまくやり遂げられるという、自分自身への確信を指します。行動を起こし続ける原動力となり、運動の開始と継続に深く関わるとされます。
自己効力感を高める最も効果的な方法は何ですか。
達成できる小さな目標を設定し、実際にやり遂げる成功体験を積み重ねてもらうことが最も効果的とされます。難しすぎる課題は失敗体験となり逆効果になるため、課題設定が重要です。
励ますだけで自己効力感は高まりますか。
励ましは源泉の一つですが、それだけでは限界があります。実際の達成に裏づけられた前進感が最も確かな効力感を育てるため、成功体験づくりと組み合わせることが大切です。
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