プログラム設計
FITT原則による有酸素運動の設計
有酸素運動の処方は、四つの要素を組み合わせて考えると整理しやすくなります。FITT原則を軸に、対象者に合うプログラムを設計しましょう。
FITT原則とは
FITTは、頻度(Frequency)、強度(Intensity)、時間(Time)、種類(Type)の頭文字をとった、運動処方の基本的な枠組みです。この四つを調整することで、目的に応じたプログラムを組み立てられます。
- 頻度:1週間あたりの運動回数
- 強度:どのくらいの負荷で行うか
- 時間:1回あたりの運動継続時間
- 種類:どのような運動様式を選ぶか
頻度と時間の目安
健康づくりを目的とする場合、中強度の有酸素運動を週に複数回、合計で一定時間以上行うことが一般的にすすめられています。回数や時間は対象者の体力や生活に合わせて現実的に設定します。
まとまった時間が取りにくい場合は、短い運動を複数回に分けても積み上げることができます。続けやすさを優先する視点が大切です。
強度の決め方
強度は心拍数や主観的運動強度、会話のしやすさなどで設定します。初心者は会話できる程度の中強度から始め、慣れに応じて段階的に高めます。
強度が高すぎると継続が難しくなり、低すぎると刺激が不足します。本人が続けられる範囲で適度な負荷を選ぶことが要点です。
種類の選び方
ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、全身の大きな筋群を使うリズミカルな運動が有酸素運動に適します。関節の状態や好み、環境に合わせて選ぶと継続しやすくなります。
漸進性と個別化
プログラムは一度決めたら固定するのではなく、適応に合わせて少しずつ負荷を高めていきます。急な増加は障害や挫折の原因になるため、無理のない範囲で段階的に進めます。
年齢、体力、持病、目的によって最適な設定は異なります。画一的な数値を当てはめるのではなく、対象者に合わせて調整し、必要に応じて医療職と連携します。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
FITTの四要素はどれから決めますか。
対象者の目的と現状を踏まえ、まず安全に続けられる種類と頻度を決め、続いて時間と強度を調整するのが扱いやすい順序です。続けやすさを軸に全体のバランスを取ります。
運動時間はまとめて確保しないと効果がありませんか。
短い運動を複数回に分けても積み上げることができます。まとまった時間が取りにくい場合は、こまめな運動を組み合わせて総量を確保する方法が現実的です。
どのくらいのペースで負荷を上げればよいですか。
個人差が大きいため一律には言えませんが、急な増加は避け、無理のない範囲で段階的に進めるのが原則です。痛みや過度な疲労が出た場合は負荷を見直します。
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