骨折後
骨折後の運動器リハビリの流れ
骨折後は、骨の癒合を守りながら周囲の機能低下を防ぐことが課題です。固定期と固定除去後で配慮点が変わります。
骨折治療とリハビリの関係
骨折の治療では、整復した骨を安定させるために固定が行われます。ギプスなどの外固定や、プレートやスクリューなどの内固定が選択され、リハビリはこの治療方針に沿って進めます。
骨の癒合には時間が必要で、その間に固定や荷重制限が課されます。リハビリの役割は、癒合を妨げずに周囲の機能低下を最小限に抑えることです。
固定期に行えること
固定中は、固定されていない隣接関節の運動や、固定下での等尺性収縮などを行い、可動域制限や筋萎縮を予防します。下肢では血栓予防の観点からも運動が意識されます。
固定範囲を動かさないことが前提で、何を行ってよいかは医療職の指示に従います。
- 固定されていない関節は動かして拘縮を防ぐ
- 固定下で等尺性収縮を行い筋萎縮を抑える
- 腫脹管理のために挙上を心がける
固定除去後の可動域回復
固定が外れた後は、長期間動かさなかったことで関節が硬くなっていることが多く、痛みの範囲で段階的に可動域を取り戻します。急に強く動かすと痛みや腫脹を招くため慎重に進めます。
癒合の状態によっては引き続き負荷の制限がある場合があり、医療職の指示を確認します。
筋力と荷重の段階的回復
固定中に低下した筋力を、漸進的に回復させます。下肢骨折では荷重の許可に応じて、補助具を用いた歩行から自立歩行へと段階的に進めます。
- 癒合と指示に応じて荷重を段階的に進める
- 低下した筋力を漸進的に回復させる
- 歩行や日常動作の質を再構築する
注意すべき合併症
骨折後には、関節拘縮、複合性局所疼痛症候群のような強い痛み、癒合の遅れや偽関節などが生じることがあります。痛みや腫脹が長引く、可動域が改善しない場合は医療職に相談します。
高齢者では骨折を機に活動性が低下し、寝たきりにつながることもあるため、安全の範囲で早期から動くことが重視されます。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
固定中でもリハビリはできますか。
固定されていない隣接関節を動かしたり、固定下で筋を働かせたりすることで、拘縮や筋萎縮を予防できます。何を行ってよいかは固定範囲や治療方針により、医療職の指示に従います。
固定が外れたらすぐ普通に動かせますか。
長期間動かさなかった関節は硬く、筋力も低下しています。痛みの範囲で段階的に回復させる必要があり、急に強く動かすと痛みや腫脹を招くため慎重に進めます。
骨折後に痛みが長く続くのは普通ですか。
ある程度の痛みは経過とともに軽減しますが、強い痛みや腫脹が長引く、可動域が改善しない場合は、合併症の可能性もあります。自己判断せず医療機関に相談してください。
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