腰痛
腰痛に対する運動器リハビリの基本
腰痛の多くは原因を一つに特定しにくい非特異的腰痛です。過度な安静を避け、運動で活動性を保つ視点が重視されています。
腰痛の分類とレッドフラッグ
腰痛は、明確な原因疾患による特異的腰痛と、原因を特定しにくい非特異的腰痛に大別されます。日常で多く見られる腰痛の多くは後者とされています。
ただし、進行する神経症状、排尿排便の障害、発熱、説明のつかない体重減少、安静でも改善しない夜間痛などはレッドフラッグと呼ばれ、重大な疾患を疑い医療機関の受診が必要です。
- 下肢の麻痺やしびれが進行している
- 排尿・排便の障害がある
- 発熱や原因不明の体重減少を伴う
- 安静時や夜間に強い痛みが続く
過度な安静の弊害
かつては腰痛時に安静が勧められましたが、現在では過度な安静はかえって回復を遅らせる場合があると考えられています。痛みの範囲で活動を保つことが推奨される場面が増えています。
痛みへの過度な恐怖から動かさなくなると、筋力低下や柔軟性の低下を招き、痛みが慢性化しやすくなることが指摘されています。
運動療法の役割
腰痛に対しては、特定の一種類の運動が万能というより、本人が継続できる運動を続けることが大切とされています。体幹周囲の機能や全身の活動性を高める運動が用いられます。
運動の種類より、無理なく続けられること、痛みを過度に悪化させないことを重視して選びます。
体幹機能への配慮
腹部や背部の筋群は、腰部を支え動作中の安定に関わります。これらの働きを高める運動は、腰部への負担を分散させる助けになると考えられています。
- 痛みを増さない範囲で体幹の運動を行う
- 正しい姿勢や動作の習得を組み合わせる
- 日常で長時間の同一姿勢を避ける工夫をする
生活指導と医療連携
持ち上げ動作や長時間の座位など、腰に負担のかかる場面を見直すことも重要です。痛みと付き合いながら活動を維持する考え方を共有します。
レッドフラッグがある場合や、痛みが長引き生活に大きく支障する場合は、医師の評価を受けて原因の確認と方針の相談を行います。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
腰痛のときは安静にすべきですか。
強い痛みの直後はある程度の配慮が必要ですが、過度で長期の安静はかえって回復を遅らせる場合があるとされています。痛みの範囲で活動を保つ考え方が広まっています。
どんな運動がよいですか。
特定の一種類が万能というより、本人が無理なく続けられる運動を継続することが重視されます。痛みを過度に悪化させない範囲で選び、不安があれば医療職に相談してください。
病院に行くべき腰痛はどんなものですか。
下肢の麻痺の進行、排尿排便の障害、発熱、原因不明の体重減少、安静でも改善しない夜間痛などがある場合は、重大な疾患を疑い速やかに医療機関を受診してください。
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