評価と安全
聞き取りとレッドフラッグの見極め
適切な運動支援は、ていねいな聞き取りから始まります。同時に、重大な疾患を示すサインを見逃さないことが、安全を守るうえで欠かせません。
問診で押さえたいこと
痛みの部位、いつから続いているか、どんな動作や時間帯で強まるか、生活への影響、これまでの経過などをていねいに聞き取ります。本人の言葉で痛みを語ってもらうことが理解の出発点になります。
- 痛みの部位・持続期間・変動
- 悪化要因と軽減要因
- 睡眠・気分・日常生活への影響
レッドフラッグとは
レッドフラッグとは、重大な疾患が背景にある可能性を示す危険なサインのことです。これらを認めた場合は、運動支援を進める前に医療機関の受診をすすめることが原則です。
代表的なレッドフラッグ
発熱を伴う痛み、原因不明の体重減少、安静時や夜間にも強い痛み、急激に悪化する痛み、排尿排便の障害、進行する筋力低下やしびれなどが挙げられます。これらは見逃してはならないサインとされています。
- 発熱や原因不明の体重減少を伴う
- 夜間や安静時にも強い痛みがある
- 排尿排便の障害や進行するしびれ・筋力低下
イエローフラッグにも目を向ける
重大な疾患のサインだけでなく、強い不安、活動の回避、痛みへの破局的な考え方など、回復を妨げやすい心理社会的な要因にも注意を向けることが役立ちます。これらはイエローフラッグと呼ばれます。
評価の限界を知る
運動支援者の評価は診断ではありません。あくまで安全に運動を進めるための情報収集と、危険サインの拾い上げが目的です。判断に迷う場合は、無理をせず医療職に相談する姿勢が大切です。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
レッドフラッグを見つけたらどうしますか
運動支援を進める前に、医療機関の受診をすすめることが原則です。重大な疾患が背景にある可能性があるため、自己判断で進めないことが安全です。
夜に痛むのは危険サインですか
安静時や夜間にも強い痛みが続く場合は注意が必要なサインの一つです。他の症状も含めて確認し、心配があれば受診をすすめてください。
心理面の評価も必要ですか
強い不安や回避傾向などは回復を妨げやすい要因です。診断ではなく気づきとして目を向け、必要に応じて専門職と連携することが役立ちます。
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