身体組成評価

皮下脂肪厚法の基礎|キャリパー測定の実務

皮下脂肪厚法は、専用のキャリパーで皮下脂肪の厚みを測り、体脂肪率を推定する古典的な手法です。安価で持ち運びやすい一方、技術差が出やすい点が特徴です。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

皮下脂肪厚法の原理

全身の脂肪のうち一定割合が皮下に存在するという考えに基づき、複数部位の皮下脂肪の厚みを測って体脂肪率を推定します。

測定した厚みを推定式に当てはめて算出するため、用いる式と対象集団の一致が精度に影響します。

測定の基本手順

皮膚と皮下脂肪をつまみ上げ、キャリパーを一定の手順で当てて目盛りを読みます。部位・つまみ方・読むタイミングを統一することが重要です。

  • 決められた部位を正確に特定する
  • 皮膚をつまみ、筋を含めないようにする
  • 毎回同じ手順・同じ測定者が望ましい

測定部位の考え方

上腕・肩甲骨下・腹部・大腿など複数部位を用いる方法が一般的です。部位数や組み合わせは採用する推定式によって決まります。

部位を勝手に変えると推定式の前提から外れるため、選んだ式に合わせて部位を固定します。

誤差要因

皮下脂肪厚法は測定者の技術に大きく左右されます。つまみ方、部位のずれ、キャリパーの当て方で値が変わります。

皮下脂肪と内臓脂肪の比率には個人差があるため、皮下の厚みだけでは全身の脂肪を完全には反映できません。

  • 測定者間・測定者内のばらつき
  • 部位の特定ミス
  • 浮腫や皮膚の状態の影響

精度を保つコツ

同じ測定者が、同じ手順で、複数回測って平均をとると安定します。経時的に追うときは測定者と手順を固定します。

練習を重ねて手技を標準化することが、この方法の信頼性を高める最大の要素です。

他法との位置づけ

皮下脂肪厚法は手軽で機器が安価ですが、技術依存が大きい点を理解して使います。BIA法など他法と併用し、複数の視点で評価する考え方も有用です。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

皮下脂肪厚法は初心者でも正確に測れますか

技術依存が大きいため、練習と手順の標準化が必要です。同じ測定者が継続して測ると安定します。

何部位測ればよいですか

採用する推定式が指定する部位に合わせます。式と部位の組み合わせを勝手に変えないことが大切です。

内臓脂肪も評価できますか

皮下の厚みを測る方法のため、内臓脂肪を直接は評価できません。皮下脂肪と内臓脂肪の比率には個人差があります。

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