キューイング

修正キュー:誤りを前向きに直す声かけ

間違いを指摘するだけでは人は伸びません。修正キューを前向きに、効果的に伝える工夫を学びます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

修正キューの役割

修正キューは、フォームの誤りや代償動作を望ましい方向へ導く声かけです。単に「間違っている」と伝えるのではなく、どう動けばよいかを具体的に示すことが、修正を実際の動きに変える鍵になります。

優先順位をつける

一度の動作に複数の誤りが見えても、すべてを同時に直そうとすると学習者は混乱します。安全に関わる点や、根本にある一つの誤りを優先して伝え、それが改善してから次に移ります。

  • 安全に関わる誤りを最優先で扱う
  • 根本原因となる一点から修正する
  • 一度に複数を直そうとしない

肯定的に伝える

「ダメ」「違う」といった否定の言葉が続くと、学習者の意欲は下がります。望ましい動作を肯定形で示し、できている部分を認めたうえで修正点を伝えると、前向きに取り組みやすくなります。

誤りを責めるのではなく、改善のための情報として伝える姿勢が、信頼関係と継続を支えます。

誤りを自覚させる

指導者がすべて指摘するより、学習者自身に誤りを気づかせるほうが定着しやすいことがあります。「今の動きはどう感じた」と問いかけたり、映像で自分の動作を確認させたりすることで、自己修正の力が育ちます。

  • 問いかけで本人の気づきを引き出す
  • 映像や鏡で客観的に確認させる
  • 感覚と結果を照合する習慣をつくる

改善を確認しフィードバックする

修正キューを出したあとは、実際に動きが変わったかを観察します。改善が見られたら具体的に認め、まだなら別の表現や手段に切り替えます。修正が成功した経験は、学習者の自信と次への意欲を支えます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

誤りはすべてその場で直すべきですか。

一度に多くを直すと混乱します。安全に関わる点や根本の一点を優先し、それが改善してから次に進むほうが、結果的に早く全体が整います。

否定形で指摘してはいけませんか。

危険を即座に止める場合などは別ですが、基本は望ましい動作を肯定形で示すほうが学習者は何をすべきか理解しやすく、意欲も保ちやすくなります。

本人に気づかせるとはどういうことですか。

指導者がすべて指摘する代わりに、問いかけや映像確認を通じて学習者自身に誤りを発見させることです。自分で気づいた修正は定着しやすい傾向があります。

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