メタボ

メタボリックシンドロームの理解と予防

メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積を背景に複数のリスクが重なった状態です。概念と、運動・食事による予防のポイントを整理します。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積に、高血圧、高血糖、脂質異常といった複数のリスク因子が重なった状態を指す概念です。一つひとつは軽度でも、重なることで動脈硬化性疾患のリスクが高まると考えられています。

日本では腹囲の測定が一つの目安として用いられますが、診断は所定の基準に基づき医療機関で行われます。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

脂肪は大きく内臓のまわりにつく内臓脂肪と、皮膚の下につく皮下脂肪に分けられます。内臓脂肪はさまざまな代謝の乱れに関わりやすいとされ、メタボリックシンドロームでとくに注目されます。

内臓脂肪は生活習慣の改善で比較的変化しやすいとも言われ、予防の働きかけが意味を持ちます。

リスクが重なることの意味

高血圧、高血糖、脂質異常がそれぞれ軽度でも、重なると相乗的に血管への負担が増すと考えられています。そのため、一つの数値だけでなく全体を見て予防に取り組む視点が大切です。

メタボリックシンドロームの概念は、こうした重なりに早期に気づき、生活改善を促すために役立ちます。

特定健診・特定保健指導

日本では、メタボリックシンドロームに着目した特定健診と特定保健指導の仕組みがあります。健診で該当・予備群とされた人に、生活習慣の改善を支援する保健指導が行われます。

運動指導者はこの流れを理解し、必要に応じて保健指導や医療機関につなぐ視点を持つことが望まれます。

  • 腹囲などをもとに対象者を抽出する
  • 対象者に生活改善の支援が行われる
  • 運動指導は支援の一翼を担いうる

予防に役立つ取り組み

食べ過ぎを控え、身体活動を増やすことで内臓脂肪の減少が期待できます。急激な減量より、無理なく続けられる範囲で体重や腹囲を緩やかに改善していく姿勢が継続につながります。

数値が基準を超えている場合は、自己流の対処に終始せず、健診結果に基づいて医療機関や保健指導を活用することが安全です。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

メタボは病気ですか。

単一の病気というより、複数のリスクが重なった状態を表す概念です。放置すると動脈硬化性疾患につながりやすいため、早めの生活改善が勧められます。

腹囲が基準を超えたらすぐ治療ですか。

腹囲は目安の一つで、診断や対応は他の数値も含めて医療機関が判断します。多くはまず生活習慣の改善から取り組みますが、評価は医療者に委ねてください。

内臓脂肪は運動で減らせますか。

身体活動を増やし食事を見直すことで内臓脂肪の減少が期待できるとされています。無理のない範囲で継続することが成果につながりやすいです。

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