リカバリー栄養

糖質とタンパク質を組み合わせた回復食

回復食では糖質とタンパク質を別々ではなく、組み合わせて考えることが実用的です。両者を同時に摂る意義を整理します。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

なぜ組み合わせるのか

回復には、エネルギー源となるグリコーゲンの補充と、筋を修復するタンパク質の両方が関わります。糖質とタンパク質を同時に摂ることで、回復の二つの側面に同時に対応できます。

現場では、回復のために二度に分けて栄養を摂るより、一つの食事で両方をそろえる方が実行しやすいという利点もあります。

グリコーゲン回復への影響

糖質が十分にあれば、グリコーゲン再合成の主役は糖質です。糖質が不足気味の場面では、タンパク質を加えることが回復を補助する可能性が指摘されています。

実務的には、まず糖質量を確保し、そこにタンパク質を組み合わせるという順序で考えると整理しやすくなります。

回復食の基本構成

主食となる糖質源と、肉・魚・卵・乳製品・大豆などのタンパク源をそろえることが、回復食の基本形です。特別な食品でなく、通常の食事で構成できます。

  • おにぎりとサラダチキン、卵などの組み合わせ
  • ごはんと魚、味噌汁といった一般的な和食
  • 牛乳や乳製品とバナナなど果物の軽食

食欲がないときの工夫

激しい運動の直後は食欲が落ちることがあります。固形物が食べにくい場合は、飲料や乳製品、果物など消化しやすい形から始めると無理がありません。

その後、食欲が戻ってきたタイミングでしっかりとした食事につなげると、一日の必要量を満たしやすくなります。

目的別の調整

減量期は総エネルギーを管理しつつ、タンパク質を確保し糖質を活動量に合わせます。増量期や高強度練習が続く時期は糖質を厚めにします。

目的によって糖質とタンパク質の比率は変わります。回復食を画一化せず、その人の状況に合わせて調整する視点が重要です。

指導上の注意

サプリメントの組み合わせ製品もありますが、まずは食事で糖質とタンパク質をそろえることを基本に据えます。サプリは補助的な位置づけです。

回復食の内容は、その日の練習量・次の予定・体調で変わります。固定したメニューを押し付けず、選択肢を示して選んでもらう姿勢が役立ちます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

糖質とタンパク質は別々に摂るより一緒の方がよいですか

回復ではエネルギー補充と筋修復の両方が必要なので、一つの食事で両方そろえると効率的で実行もしやすくなります。

糖質を加えるとタンパク質の働きが弱まりませんか

弱まることはなく、むしろ糖質はエネルギーを補い、タンパク質を筋の修復に使いやすくします。両者は競合せず補完的に働きます。

回復食は特別な食品が必要ですか

特別な食品は必須ではありません。主食とタンパク源をそろえた通常の食事で十分に回復食として機能します。

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