実行意図

実行意図で行動のきっかけを設計する

やる気があっても行動に移せない背景には、いつどこで行うかが曖昧という問題があります。実行意図はこの隙間を埋め、行動を起こしやすくする計画の立て方です。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

実行意図とは

実行意図とは、目標を達成するために「もしこの状況になったら、この行動をする」という形で、状況と行動をあらかじめ結びつけて決めておく計画の方法です。

心理学者ゴルヴィツァーらによって研究され、漠然とした目標だけよりも行動の実行を後押ししやすいことが示されています。

目標意図との違い

運動したいという目標意図は方向を示しますが、具体的な行動の引き金を含みません。実行意図はそこに状況の手がかりを加える点が異なります。

状況をあらかじめ決めておくことで、その場面が来たときに迷わず行動に移りやすくなると考えられます。

if-thenプランの作り方

実行意図はしばしば、もし〜なら〜する、という形で表現されます。きっかけとなる状況をできるだけ具体的に決めることが鍵です。

  • いつ行うかを具体的な時間や場面で決める
  • どこで行うかを明確にする
  • 何をどれだけ行うかを具体的にする

障害への対処計画

実行を妨げそうな状況をあらかじめ想定し、その場合の対応も決めておくと、つまずきにくくなります。たとえば天候が悪い日の代替案を用意するなどです。

うまくいかない場面を前もって考えておくことは、後ろ向きな発想ではなく、現実的な備えとして役立ちます。

既存の習慣に結びつける

すでに安定して行っている行動を手がかりにすると、新しい行動の引き金として機能しやすくなります。歯みがきのあとにストレッチを行う、といった形です。

新たなきっかけをゼロから作るより、確立した行動に乗せるほうが定着しやすい場合があります。

指導での活かし方

クライアントと一緒に、いつどこで何をするかを具体的な言葉にして決めると、行動の最初の一歩を支えやすくなります。曖昧さを残さないことが要点です。

ただし計画どおりに進まないこともあります。実行できなかった場合に自分を責めすぎず、計画を見直す姿勢を共有することが継続につながります。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

実行意図とは何ですか

もしこの状況になったらこの行動をする、という形で状況と行動を前もって結びつけて決めておく計画の方法です。行動の実行を後押ししやすくなります。

目標を立てるだけではいけないのですか

運動したいという目標だけでは行動の引き金が曖昧になりがちです。いつどこで行うかを具体的に決めると行動に移しやすくなります。

計画どおりにできなかったときはどうしますか

自分を強く責めるより、できなかった状況を踏まえて計画を見直すことが大切です。柔軟に修正する姿勢が継続を支えます。

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