ウォームアップ

全身的ウォームアップと専門的ウォームアップ

ウォームアップは大きく、全身を温める一般的段階と、これから行う動きに特化した専門的段階に分けて考えると整理しやすくなります。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

2段階で考える理由

ウォームアップを一般的段階と専門的段階に分けると、何のためにその種目を行うのかが明確になります。まず全身の温度と循環を立ち上げ、その後に主運動に近い動きへ橋渡しする流れです。

この順序を守ることで、いきなり専門的な動きに入って体が追いつかない、という状況を避けやすくなります。

一般的(全身的)ウォームアップ

一般的ウォームアップは、ジョギングやバイク、軽い全身体操など、特定の種目に依存しない運動で体温と心拍を上げる段階です。目的は身体全体を運動に適した状態へ移行させることにあります。

  • 軽いジョギングやウォーキング
  • エアロバイクなどの低強度有酸素運動
  • 全身を動かす軽い体操

専門的ウォームアップ

専門的ウォームアップは、これから行う主運動や競技の動作に近い動きを行う段階です。例えば走る競技なら走動作のドリル、挙上系のトレーニングなら軽い重量での同じ種目などが該当します。

主運動と同じ動作パターンを低強度で行うことで、神経筋の準備と動作の確認を同時に進められます。

両者の役割の違い

全身的ウォームアップは温度と循環という土台を作り、専門的ウォームアップはその上に主運動への特異的な準備を載せるイメージです。どちらか一方だけでは準備として不十分になりがちです。

現場での組み合わせ方

時間が限られる場合でも、短い全身運動の後に主運動に近い動きを1〜2種目入れると、最低限の二段構えが作れます。対象者の競技や目的に合わせて専門的段階の内容を選びましょう。

  • まず全身を温めてから特異的な動きへ移る
  • 専門的段階は主運動の動作に寄せる
  • 重量や速度は段階的に上げる

注意点

専門的ウォームアップで強度を上げすぎると、主運動の質が落ちます。あくまで準備としての位置づけを忘れず、主運動のための余力を残すことが重要です。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

全身的と専門的、どちらを先にやりますか

一般に全身的ウォームアップを先に行い、体温と循環を立ち上げてから、主運動に近い専門的ウォームアップへ移行します。

専門的ウォームアップは具体的に何をすればよいですか

これから行う主運動の動作に近い動きを低強度で行います。例えばスクワットなら軽い重量での同じ動作、ランニングなら走動作のドリルなどです。

時間がないときはどう短縮しますか

全身運動を短めにし、主運動に最も関係する専門的な動きを優先的に残すと、限られた時間でも準備の要点を押さえられます。

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