身体活動

身体活動・運動と生活習慣病予防

運動だけでなく、日常生活の中の身体活動全体が生活習慣病予防に関わります。身体活動と運動の違いや、活動量を増やす考え方を整理します。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

身体活動と運動の違い

身体活動とは、安静時より多くのエネルギーを使う体の動き全般を指し、家事や通勤、仕事中の動作なども含まれます。そのうち、体力の維持・向上を目的に計画的に行うものが運動です。

生活習慣病予防では、まとまった運動だけでなく、日常の身体活動を含めた全体の活動量が重要とされています。

座りすぎ(セデンタリー)の問題

長時間座り続ける生活は、たとえ運動習慣があっても健康に望ましくない影響を及ぼす可能性が指摘されています。仕事や生活で座っている時間が長い人は、こまめに立ち上がり体を動かす工夫が役立ちます。

短い中断を挟むだけでも、座りすぎの影響を和らげる助けになると考えられています。

活動量を増やす考え方

いきなり高い目標を掲げるより、現状より少し活動を増やすところから始めるのが現実的です。歩数を増やす、エレベーターを階段に変えるなど、日常に組み込みやすい工夫が継続につながります。

国の指針でも、まずは今より少しでも体を動かすことが重要とされています。

  • 通勤や移動で歩く距離を増やす
  • 階段を使う機会を増やす
  • 家事や立ち作業を活動の機会と捉える

有酸素運動とレジスタンス運動

心肺機能を高める有酸素運動と、筋力を保つレジスタンス運動を組み合わせることが、生活習慣病予防や体力維持の観点から勧められます。年齢や体力に応じて無理のない内容を選びます。

高齢者では、転倒予防のためにバランス能力を高める運動も重視されます。

運動指導での配慮

持病がある人や運動に慣れていない人には、強度を低めから始め、体調を確認しながら段階的に進めます。痛みや強い息切れ、めまいなどがある場合は中止し、必要に応じて受診を促します。

本人が楽しめて続けられる内容を一緒に探すことが、習慣の定着につながります。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

運動の時間がとれません。どうすればよいですか。

まとまった運動がとれなくても、日常の身体活動を増やすことに意味があります。歩く、階段を使うなど、生活の中でこまめに体を動かす工夫から始めましょう。

座りすぎは運動していれば問題ありませんか。

運動習慣があっても、長時間の座りっぱなしは望ましくないとされています。こまめに立ち上がって体を動かす中断を取り入れることが勧められます。

どのくらい体を動かせばよいですか。

適切な活動量は年齢や状態で異なります。まずは今より少し増やすことを目標にし、国の身体活動指針や医療者の助言を参考にすると安心です。

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