動機づけ

動機づけの基礎|やる気はどこから来るか

動機づけは、行動を起こし、方向づけ、続ける力です。やる気を「育てる」視点を持つと、継続支援が変わります。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

動機づけとは

動機づけは、人がある行動を始め、特定の方向に向け、続けようとする心理的な力を指します。やる気の強弱だけでなく、どんな質のやる気かも重要です。

運動の継続は、この動機づけの質に大きく左右されます。

内発的動機と外発的動機

内発的動機は、活動そのものの面白さや満足から生じます。外発的動機は、報酬や評価、義務など外側の要因から生じます。

  • 内発的動機は持続しやすいとされます
  • 外発的動機は始めるきっかけとして有効です
  • 外的報酬に頼り過ぎると意欲がしぼむ場合があります

欲求の階層という見方

人の欲求を段階的に捉える考え方では、安全や所属といった基盤的な欲求が満たされると、自己実現に向かう動機が高まりやすいと説明されます。

ただし欲求は人によって異なり、順序どおりに進むとは限らない点には注意が必要です。

自己決定を支える

自分で選んでいるという感覚、できそうだという感覚、人とのつながりの感覚が満たされると、内発的な動機が育ちやすいと考えられています。指示一辺倒よりも、選択肢を示して本人に決めてもらう関わりが助けになります。

  • 本人の目的や価値観を一緒に言語化する
  • 達成可能な小さな目標で成功感覚を育てる
  • 一方的な指示より選択の余地を残す

現場での留意点

やる気の波は誰にでもあり、低下を本人の責任だけに帰さない姿勢が大切です。続けやすい仕組みづくりや、できている部分への着目が、長期的な継続を支えます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

ご褒美でやる気を出すのは良くないのですか。

始めるきっかけには有効です。ただし外的報酬だけに頼ると、活動自体の楽しさが育ちにくくなる場合があるため、徐々に内発的な動機へつなげるとよいでしょう。

やる気が続かない人にどう関わればよいですか。

意志の弱さと捉えず、達成しやすい目標づくりや選択の余地を持たせる関わりで、できる感覚を育てることが助けになります。

内発的動機はどう高まりますか。

自分で選べる感覚、できそうな感覚、人とのつながりが満たされると高まりやすいとされています。

cortis Trainer Academy

学びを、現場で使える知識に。

基礎から評価・運動療法・医療連携まで。身体を診る専門職のための継続学習アカデミー。基礎は登録不要・無料。

無料の学習コースを見る →

関連記事・関連する学問