環境設計

きっかけと環境を整えて習慣を支える

習慣は意志だけでなく、身の回りの手がかりや環境に大きく左右されます。きっかけと環境を意図的に整えることは、行動の続けやすさを高める実践的な工夫です。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

きっかけとなる手がかり

行動の引き金となる手がかりには、目に入る物、場所、時間、人、感情の状態などがあります。これらは無意識のうちに行動を促していることが少なくありません。

望ましい行動の手がかりを増やし、避けたい行動の手がかりを減らすことが、環境設計の基本的な考え方です。

見えるものが行動を変える

目に入りやすい場所に運動用具を置くなど、手がかりを見えやすくするだけで行動が起こりやすくなることがあります。逆に、避けたい行動の手がかりは目につきにくくします。

  • 運動着やシューズを見える場所に準備しておく
  • スマートフォンの通知など気を散らす手がかりを減らす
  • 行動の場所をあらかじめ決めておく

行動を起こすハードルを下げる

始めるまでの手間が少ないほど行動は起こりやすくなります。前夜に準備を済ませる、最初の一歩をごく小さくするなどの工夫が有効とされます。

反対に、避けたい行動には手間を増やすと抑制につながりやすくなります。

場所と行動を結びつける

特定の場所を特定の行動と結びつけると、その場所が手がかりとして働きやすくなります。運動する場所を一定に保つのは一つの例です。

一つの場所で多くの異なる行動を行うと結びつきが弱まるため、用途を分けると習慣が安定しやすくなります。

社会的な手がかりの活用

周囲の人の行動や約束は強い手がかりになります。一緒に運動する相手や、宣言する機会を作ることが継続を後押しする場合があります。

ただし他者との比較がプレッシャーになりすぎないよう、本人の負担に配慮することが大切です。

指導での留意点

環境設計はクライアントの生活全体に関わるため、本人の事情や好みを尊重しながら一緒に検討します。一方的な押しつけにならないよう注意します。

小さな環境の調整から始めて、無理なく続けられる形を探る姿勢が望まれます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

環境を変えると習慣は変わりますか

行動は身の回りの手がかりに左右されるため、望ましい行動の手がかりを増やし避けたい行動の手がかりを減らすことで、習慣を整えやすくなります。

始めるハードルを下げるとは具体的にどうしますか

前夜に準備を済ませる、最初の一歩をごく小さくするなど、始めるまでの手間を減らす工夫を指します。手間が少ないほど行動しやすくなります。

一緒に運動する相手がいると続きやすいですか

周囲の行動や約束は強い手がかりになり継続を後押しすることがあります。ただし比較が過度な負担にならないよう配慮が必要です。

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