炭水化物 ― エネルギー供給の主役
糖質と食物繊維の分類・GI値・グリコーゲン貯蔵・摂取量の基礎知識をトレーナー視点で解説します。
糖質の分類
単糖類
グルコース(ブドウ糖)・フルクトース(果糖)・ガラクトース。吸収が最も速く、運動中の即時エネルギー源。グルコースは血糖値を直接上昇させ、脳の唯一のエネルギー源でもある。
二糖類
スクロース(砂糖)=グルコース+フルクトース。ラクトース(乳糖)=グルコース+ガラクトース。マルトース(麦芽糖)=グルコース×2。消化酵素で単糖に分解後に吸収される。
多糖類
デンプン(アミロース・アミロペクチン):米・パン・芋類に豊富。グリコーゲン:肝臓(約100g)と筋肉(約400g)に貯蔵される動物性多糖。セルロース:植物細胞壁の構成成分で難消化性。
GI値一覧(代表食品)
GI値(グリセミック・インデックス)=食後血糖値の上昇速度を示す指標。高GI≧70 / 中GI 56-69 / 低GI≦55
| 食品 | GI値 | 分類 |
|---|---|---|
| 白米 | 84 | 高GI |
| 食パン | 91 | 高GI |
| 玄米 | 56 | 中GI |
| オートミール | 55 | 低GI |
| さつまいも | 46 | 低GI |
| 全粒粉パスタ | 50 | 低GI |
グリコーゲン貯蔵
筋グリコーゲン
約300〜400g(1,200〜1,600kcal相当)。高強度運動時の主要燃料。カーボローディングで最大600gまで増加可能。枯渇すると「壁にぶつかる」状態になる。
肝グリコーゲン
約80〜100g(320〜400kcal相当)。血糖維持が主な役割。一晩の絶食で約半分が消費される。朝食の糖質補給が重要な理由。
食物繊維
水溶性食物繊維
ペクチン・βグルカン・イヌリンなど。水に溶けてゲル状になり、糖の吸収を緩やかにする。腸内細菌の餌となり短鎖脂肪酸を産生。海藻・果物・大麦に豊富。目標:1日6g以上。
不溶性食物繊維
セルロース・ヘミセルロース・リグニンなど。水分を吸収して膨張し、腸の蠕動運動を促進。便量を増やし排便をスムーズに。穀類・野菜・豆類に豊富。目標:1日14g以上。
1日の摂取量目安
一般成人:総エネルギーの50〜65%(250〜325g / 2,000kcal基準)
筋トレ中:体重×4〜7g/日(70kgなら280〜490g)
減量期:体重×2〜3g/日(70kgなら140〜210g)
食物繊維:男性21g以上 / 女性18g以上(厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020)
CHT(ホリスティック・ヘルストレーナー)資格をご検討の方へ
cortisアカデミーが認定する次世代トレーナー資格。運動・栄養・メンタル・休養を統合的に扱える人材を育成します。
資格詳細・お問い合わせはこちら →テーマソング / cortis music
食べないダイエットで老ける理由を科学的に解説する歌
📚 参考文献・推奨エビデンス
- Thomas DT et al.. (2016). American College of Sports Medicine Joint Position Statement: Nutrition and Athletic Performance. Med Sci Sports Exerc. DOI
- Phillips SM & Van Loon LJC. (2011). Dietary protein for athletes: From requirements to optimum adaptation. J Sports Sci. DOI
- Stanhope KL. (2016). Sugar consumption, metabolic disease and obesity. Crit Rev Clin Lab Sci. DOI
📋 この章の学習確認チェックリスト
以下の全項目を達成できたら、この章の習得完了です。
- □ この栄養素の役割を3つ以上説明できる
- □ 体重kg あたりの推奨摂取量を計算できる
- □ 食品中の含有量(上位3食品)を答えられる
- □ 欠乏・過剰摂取時の影響を説明できる
- □ クライアントへの具体的な食事アドバイスができる
- □ 運動・トレーニングとの相互作用を説明できる
📚 この章を深く学ぶ
cortisアカデミー有料コース
この章の内容をさらに深く・実践的に学べる有料カリキュラムを提供中。
模擬試験・個別フィードバック・資格対策まで完全サポートします。