思考

問題解決 現状から目標へ至る道筋を探る思考

問題解決は、現状と目標の隔たりを埋める道筋を探す思考です。どのように人が問題に取り組むかを知ると、課題の出し方や指導の工夫に活かせます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

問題解決の基本構造

問題解決は、出発点である現状と、到達したい目標、そしてその間を埋める手段から成ります。認知科学では、取りうる状態とその移り方の全体を問題空間と呼び、その中をどう探索するかとして問題解決を捉えます。

アルゴリズムとヒューリスティック

問題を解く方法には、手順どおり進めば必ず解にたどり着くアルゴリズムと、必ずしも正解を保証しないが効率的なヒューリスティックがあります。日常の判断では、限られた時間と情報のためにヒューリスティックが多く用いられます。

ヒューリスティックは便利な反面、時に偏った判断を招きます。指導でも、経験則に頼りすぎていないか振り返る姿勢が役立ちます。

洞察と固着

難しい問題が、あるとき急にひらめいて解ける現象を洞察といいます。一方で、いつものやり方や見方にとらわれて解決を妨げる状態を固着といいます。視点を変えることが、固着から抜け出す助けになります。

  • 機能的固着 物の本来の用途にとらわれる
  • 思い込み 過去の成功体験に縛られる
  • 視点の固定 一つの捉え方から離れられない

熟達者の特徴

ある分野の熟達者は、初心者よりも問題を意味のあるまとまりで捉え、解決の道筋を素早く見つけます。これは多くの経験を通じて、知識がよく整理された形で蓄えられているためと考えられています。

指導での課題設計

学習者が考える力を育てるには、答えを与えすぎず、適度に挑戦的な課題を用意することが有効です。難しすぎても易しすぎても学びは生まれにくく、現状の少し先を目指す課題が望まれます。

  • 現状の少し上の難度を設定する
  • 考える余地を残して答えを急がない
  • つまずきの原因を一緒に振り返る

現場への応用

運動の習得や生活改善も、一種の問題解決と捉えられます。何が妨げになっているかを学習者と一緒に整理し、道筋を分けて段階的に進めると、行き詰まりを乗り越えやすくなります。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

アルゴリズムとヒューリスティックの違いは何ですか

アルゴリズムは手順どおりで必ず解に至る方法、ヒューリスティックは正解を保証しないが効率的な方法です。日常判断では時間と情報の制約からヒューリスティックが多用されます。

固着とは何ですか

いつものやり方や見方にとらわれて解決を妨げる状態です。視点を変えたり前提を疑ったりすることが、固着から抜け出す助けになります。

熟達者はなぜ問題を速く解けるのですか

多くの経験を通じて知識がよく整理されており、問題を意味のあるまとまりで捉えて道筋を素早く見つけられるためと考えられています。

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