評価
学習評価とフィードバックの活かし方
評価は順位づけではなく、学びを次へつなげる手がかりです。確認とフィードバックを上手に使うと、指導の質と相手の上達がともに高まります。
評価の目的を捉え直す
評価というと成績づけや合否の判定を思い浮かべがちですが、教育心理学では学習を支える手段としての評価が重視されます。今どこまでできているかを把握し、次に何をすべきかを明らかにすることが本来の役割です。
運動指導でも、できていない点を責めるためではなく、改善の方向を一緒に見つけるために評価を使う姿勢が大切です。
形成的評価と総括的評価
学習の途中で行い、その後の指導や練習に活かす評価を形成的評価といいます。一方、一区切りついた時点で到達度を確認するのが総括的評価です。両者は目的が異なり、使い分けが必要です。
- 形成的評価 学習の途中で行い次に活かす
- 総括的評価 区切りで到達度を確認する
- 形成的評価は頻繁に軽く行うのが向く
- 結果は責めるためでなく改善に使う
効果的なフィードバックの条件
フィードバックは学習を大きく左右します。効果的に働かせるには、行動の直後に近いタイミングで、具体的に、どう改善すればよいかが分かる形で伝えることが望まれます。
あいまいな良い悪いではなく、何がどうだったか、次に何を意識するとよいかを示すことで、相手は改善の手がかりを得られます。
肯定と修正のバランス
できていない点ばかりを指摘すると、相手は自信を失い意欲が下がりやすくなります。まずできている点を認めたうえで、改善点を一つか二つに絞って伝えると受け入れられやすくなります。
一度に多くの修正を求めると処理しきれません。優先順位をつけ、最も大切な点から段階的に伝える配慮が必要です。
自己評価を促す
指導者が評価するだけでなく、本人に自分の動きや取り組みを振り返ってもらうことも有効です。自分で気づいた改善点は記憶に残りやすく、自立した学びにつながります。
今日はどこがうまくいったか、次は何を意識したいかを問いかけ、本人の言葉で振り返る習慣をつくると、評価が学びを伸ばす力に変わります。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
形成的評価と総括的評価はどう使い分けますか。
形成的評価は学習の途中で軽く頻繁に行い、その後の練習に活かします。総括的評価は一区切りついた時点で到達度を確認するものです。日々の指導では形成的評価を中心に据えると上達を支えやすくなります。
良いフィードバックの条件は何ですか。
行動の直後に近いタイミングで、具体的に、どう改善すればよいかが分かる形で伝えることです。あいまいな良し悪しではなく、何がどうだったかと次の意識点を示すと改善の手がかりになります。
改善点は一度にいくつ伝えてよいですか。
一度に多くを求めると処理しきれません。まずできている点を認め、改善点は一つか二つに絞り、優先順位の高いものから段階的に伝えると受け入れられやすくなります。
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