解剖学 · 関節

関節の数は約260個|種類・形・可動域のしくみを完全解説

関節は、骨と骨をつなぎ身体を動かす連結部です。可動関節(自由に動く関節)はおよそ260個前後あるとされます。本記事では、関節の種類・形による分類・動きのしくみ・代表例まで、初めての方にもわかるように解説します。

レベル 入門読了 約6分監修 日原 裕太 NSCA-CPT

関節は全部で何個?

関節の数は、何をもって「関節」と数えるかで大きく変わります。骨どうしのつなぎ目すべてを含めると300以上、その中で自由に動く可動関節に限るとおよそ260個前後と言われます。骨が206個あり、その連結部として多数の関節が存在します。数は資料により幅があるため「約260個」と捉えるのが実用的です。

関節の3つの種類(動きやすさ)

関節は、動く範囲によって3つに分けられます。

  • 可動関節(滑膜関節)…肩・肘・膝・股関節など、自由に大きく動く関節。運動指導の主役
  • 半関節(軟骨結合)…椎間板や恥骨結合など、わずかに動く関節。衝撃吸収や安定に寄与
  • 不動関節(線維性連結)…頭蓋骨の縫合など、ほとんど動かない関節。保護・固定が役割

関節の形による分類(可動関節)

自由に動く可動関節は、骨の組み合わさり方(形)によってさらに分類されます。形が動きの方向を決めています。

関節の形
代表例
動きの特徴
球関節(きゅうかんせつ)
肩・股関節
あらゆる方向に動く。最も自由度が高い
蝶番関節(ちょうばんかんせつ)
肘・膝・指
ドアの蝶番のように一方向に曲げ伸ばし
車軸関節(しゃじくかんせつ)
首(環軸関節)・前腕
軸を中心に回旋する
楕円関節(だえんかんせつ)
手首
2方向に動く。回旋はしにくい
鞍関節(あんかんせつ)
母指の付け根
2方向に動く。親指の対立運動を生む
平面関節(へいめんかんせつ)
手根間・椎間関節
骨どうしが滑る。可動域は小さい

関節を動かす「可動域(ROM)」とは

関節が動く範囲を可動域(ROM:Range Of Motion)と呼びます。可動域は、関節の形・靭帯・筋肉の柔軟性・関節包の状態などで決まります。可動域が狭くなると、日常動作やトレーニングのフォームに制限が出ます。ストレッチやモビリティ運動は、この可動域を保つ・広げるために行います。

関節を守る組織

  • 軟骨…骨の表面を覆い、動きを滑らかにし衝撃を吸収する
  • 靭帯(じんたい)…骨と骨をつなぎ、関節が外れないよう安定させる
  • 関節包・滑液…関節を包み、潤滑油(滑液)で摩擦を減らす
  • 筋肉・腱…関節を動かし、同時に外側から支えて安定させる

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。関節の痛み・腫れ・引っかかり・不安定感がある場合は、自己判断で運動を進めず医療機関にご相談ください。

よくある質問

関節は全部で何個ありますか?

自由に動く可動関節でおよそ260個前後とされます。数え方により幅があり、つなぎ目すべてを含めると300以上になります。

一番よく動く関節はどこですか?

肩関節と股関節(球関節)です。あらゆる方向に動かせる、最も自由度の高い関節です。

可動域(ROM)とは何ですか?

関節が動く範囲のことです。関節の形・靭帯・筋肉の柔軟性などで決まり、ストレッチで維持・改善を目指します。

膝や肘はどんな関節ですか?

蝶番関節です。ドアの蝶番のように、主に一方向への曲げ伸ばしを行います。

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