— Learning Info / この記事の学習情報
学習領域cortis Academy 学習プラットフォーム
対象トレーナー / 理学療法士 / 医師 / スポーツ指導者
関連資格NSCA-CPT / NESTA-PFT / JATI-ATI
著者cortis Academy 編集部
監修日原 裕太(NSCA-CPT)
最終更新日2026/05/05
対象トレーナー / 理学療法士 / 医師 / スポーツ指導者
関連資格NSCA-CPT / NESTA-PFT / JATI-ATI
著者cortis Academy 編集部
監修日原 裕太(NSCA-CPT)
最終更新日2026/05/05
免責:本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療を代替するものではありません。
読了 約 3分文字数 約 1,705字
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生化学 ― Biochemistry
エネルギー代謝の分子メカニズムを理解する
ATP再合成の3経路
| 経路 | 基質 | ATP生成速度 | ATP総生成量 | 持続時間 | 酸素要否 |
|---|---|---|---|---|---|
| ATP-CP系(ホスファゲン系) | クレアチンリン酸 | 最速 | 少(1ATP) | 6-10秒 | 不要 |
| 解糖系 | グルコース/グリコーゲン | 速い | 中(2ATP net) | 30秒-2分 | 不要 |
| 酸化系 | 糖・脂肪・アミノ酸 | 遅い | 大(36-38ATP/グルコース) | 数分〜数時間 | 必要 |
運動強度が高いほどATP-CP系・解糖系の寄与が増大し、低強度長時間では酸化系が主役となる。
解糖系の主要ステップ
- グルコース → グルコース-6-リン酸(ヘキソキナーゼ:ATP消費)
- フルクトース-6-リン酸 → フルクトース-1,6-ビスリン酸(PFK:律速段階)
- G3P × 2 → ピルビン酸 × 2(基質レベルのリン酸化で4ATP生成)
- 好気条件:ピルビン酸 → アセチルCoA(ミトコンドリアへ)
- 嫌気条件:ピルビン酸 → 乳酸(乳酸脱水素酵素LDH、NAD+再生)
クエン酸回路(TCA回路)
ミトコンドリアマトリクスで進行。アセチルCoA 1分子あたり:
- 3 NADH + 1 FADH₂ + 1 GTP を生成
- 8つの酵素反応で構成される環状経路
- 律速酵素:イソクエン酸脱水素酵素(ADP↑で活性化、ATP↑で抑制)
- オキサロ酢酸が不足すると回路が停滞 → 脂肪酸のβ酸化も滞る
電子伝達系
ミトコンドリア内膜に存在する4つの複合体で電子を受け渡し、プロトン勾配を形成:
| 複合体 | 電子供与体 | H+輸送 |
|---|---|---|
| 複合体I(NADH脱水素酵素) | NADH | 4H+ |
| 複合体II(コハク酸脱水素酵素) | FADH₂ | 0H+ |
| 複合体III(シトクロムbc1) | ユビキノール | 4H+ |
| 複合体IV(シトクロムc酸化酵素) | シトクロムc | 2H+ |
ATP合成酵素(複合体V)がプロトン勾配を利用し、約34ATPを生成。最終電子受容体はO₂→H₂O。
乳酸代謝の正しい理解
乳酸は「疲労物質」ではなく、重要なエネルギー基質である
- 乳酸は肝臓でコリ回路を通じてグルコースに再合成される
- 心筋・遅筋は乳酸を直接酸化してエネルギー源として利用
- 血中乳酸閾値(LT):約2mmol/L、OBLA:約4mmol/L
- 高強度トレーニングで乳酸クリアランス能力が向上する
次にやること
この記事で学んだ内容を、問題演習・関連トピック・ロードマップ・ケーススタディで定着させましょう。
更新履歴
- 2026/05/05最終更新(学習メタ情報・参考文献ポリシー追加)
- 2026/05/05初版公開
最新の研究動向・診療ガイドラインの更新に応じて、定期的にコンテンツを見直しています。
この記事の主な参考文献
本記事は以下の文献・ガイドラインを参考に作成しています。最新の研究動向に応じて更新されます。
参考文献・出典ポリシー
cortis Academyは、査読論文・診療ガイドライン・専門書を出典として、信頼できる学術情報を編集しています。
- 査読論文:PubMed・Cochrane Library・PEDro
- 診療ガイドライン:日本整形外科学会・日本臨床スポーツ医学会等
- 専門書:NSCA Essentials of Strength Training and Conditioning 等
- 公式テキスト:NSCA・NESTA・JATI等の各資格団体公式教材
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