ピリオダイゼーション

ディロードと回復週

ディロードは、計画的に負荷を抑えて疲労を抜く期間です。回復週を適切に挟むことで、長期的な成長とけが予防を両立させます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

ディロードとは何か

ディロードとは、トレーニングの強度や量を意図的に下げ、蓄積した疲労を回復させる期間を指します。何もしない完全休養とは異なり、軽めの運動を続けながら負荷を落とすのが一般的です。

期分けの中に計画的に組み込むことで、疲労がたまり過ぎる前に状態を整え、次の段階へ向けて身体を準備します。

なぜ回復週が必要か

高い負荷を長期間続けると、回復が刺激に追いつかなくなり、停滞やけが、オーバートレーニングの兆候が現れやすくなります。回復週は、こうした疲労の蓄積をリセットする役割を持ちます。

適応は休養の中で進むため、負荷を抜く期間を恐れる必要はありません。むしろ計画的な後退が、その後の前進を支えます。

導入のタイミング

回復週は、メソサイクルの終盤に定期的に入れる方法が分かりやすく広く用いられます。たとえば数週間の負荷期間の後に1週間の回復週を置く形です。

一方で、固定の頻度に縛られず、疲労やパフォーマンスの兆候を見て柔軟に入れる運用もあります。記録と聞き取りが判断の手がかりになります。

負荷の落とし方

ディロードでは強度と量のどちらか、または両方を抑えます。一般には、量を大きく減らしつつ動作の質を保つ方法が、感覚や技術を維持しやすいとされています。

  • セット数や総量を減らす
  • 強度を少し抑え余裕を持って行う
  • 動作の質とフォームは維持する
  • 完全休養ではなく軽い活動を続ける

回復週のサインを見逃さない

計画にない疲労の兆候が見えたら、予定を前倒しして回復週を入れる判断も必要です。睡眠の乱れ、気分の落ち込み、慢性的な重さ、パフォーマンスの低下などが目安になります。

これらは病的な状態の可能性もあるため、強い症状や長引く不調があれば、無理に運動を続けず医療機関への相談を勧めます。

現場での伝え方

クライアントの中には、負荷を抜くことを後退と感じて不安になる人もいます。回復は成長の一部であると丁寧に説明し、計画の意図を共有することが継続につながります。

回復週を物足りなく感じる場合は、可動性や技術の確認、フォームの見直しといった別の価値を提供すると、前向きに取り組みやすくなります。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

ディロードはどのくらいの頻度で入れますか

数週間の負荷期間ごとに1週間程度入れる方法が分かりやすいですが、固定ではありません。疲労や進捗の兆候を見ながら、対象者に合わせて頻度を調整します。

回復週は完全に休んでよいですか

完全休養も選択肢ですが、軽めの運動を続けながら負荷を抑える方が、感覚や習慣を維持しやすいとされます。目的に応じて休養の深さを使い分けます。

ディロード中に筋力は落ちませんか

短期間の負荷低下で大きく落ちることは通常ありません。むしろ疲労が抜けることで、その後にパフォーマンスが上向くことが多く、長期的にはプラスに働きます。

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