解剖学 · 脊柱

背骨(脊柱)は何個?頸椎7・胸椎12・腰椎5+仙骨・尾骨を完全解説

成人の背骨(脊柱)は、椎骨が積み重なってできた身体の柱。頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個に、仙骨1個・尾骨1個を加えた合計26個で数えるのが一般的です。本記事では、部位ごとの数・役割・覚え方までやさしく解説します。

レベル 入門読了 約6分監修 日原 裕太 NSCA-CPT

背骨は全部で何個?

背骨(脊柱)を構成する骨は、数え方によって2通りあります。①椎骨を1つずつ数えると33個(頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙椎5・尾椎3〜5)。②成人で癒合した状態で数えると26個(頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙骨1・尾骨1)です。成長とともに仙椎は1つの仙骨に、尾椎は1つの尾骨に癒合するため、大人の骨の数としては26個とするのが一般的です。

背骨26個の部位別 早見表

背骨は上から「首→背中→腰→骨盤」の順に並びます。数とはたらきをまとめて押さえましょう。

部位
役割・特徴
頸椎(けいつい)
7個
首の骨。頭を支え、最もよく動く。第1=環椎・第2=軸椎
胸椎(きょうつい)
12個
肋骨が付く背中の骨。胸郭を形成し、回旋に強い
腰椎(ようつい)
5個
腰の骨。体重を支え、屈曲・伸展に大きく関わる
仙骨(せんこつ)
1個
5つの仙椎が癒合。骨盤と背骨をつなぐ土台
尾骨(びこつ)
1個
複数の尾椎が癒合。座位で体重を分散する
合計
26個
頭から骨盤までを一本でつなぐ身体の柱

頸椎(首)7個

頸椎は首の骨で、7個あります。頭の重さ(約4〜6kg)を支えながら、前後・左右・回旋とよく動く部分です。第1頸椎は「環椎(かんつい)」、第2頸椎は「軸椎(じくつい)」と呼ばれ、頭を回す動きの中心になります。スマホ姿勢(頭が前に出る姿勢)で負担が増えやすい部位です。

胸椎(背中)12個

胸椎は12個あり、それぞれに左右の肋骨が付いて胸郭(きょうかく)をつくります。心臓や肺を守るかご状の構造の背中側の柱です。回旋(ひねり)に強い一方、猫背では丸まりやすく、肩こりや呼吸の浅さにつながりやすい部位です。

腰椎(腰)5個

腰椎は5個。上半身の体重を支え、前かがみ・反りといった大きな動きを担います。負担が集中しやすく、腰痛・椎間板ヘルニアが起きやすい部位でもあります。腹圧(体幹の安定)を保つトレーニングが、腰椎の保護に役立ちます。

仙骨・尾骨(骨盤)2個

仙骨は5つの仙椎が癒合した逆三角形の骨で、左右の寛骨と組み合わさって骨盤をつくります。背骨と骨盤・脚をつなぐ「土台」です。尾骨は複数の尾椎が癒合した小さな骨で、座ったときに体重を分散させる役割があります。

背骨の役割

  • 支持…頭から骨盤までを一本でつなぎ、立つ・座る姿勢を支える
  • 保護…椎骨の中の「脊柱管」を通る脊髄(中枢神経)を守る
  • 運動…前後屈・側屈・回旋といった体幹の動きを生み出す
  • 衝撃吸収…椎骨の間の椎間板と、横から見たS字カーブ(生理的弯曲)でクッションする

背骨は横から見ると、頸椎は前カーブ・胸椎は後ろカーブ・腰椎は前カーブのゆるやかなS字を描きます。このS字が衝撃をうまく逃がします。姿勢が崩れてカーブが失われると、負担が一部に集中して痛みの原因になります。

背骨の数を覚えるコツ

頸椎・胸椎・腰椎の数は「7・12・5」。語呂で「朝7時(頸椎7)、昼12時(胸椎12)、夕方5時(腰椎5)」と1日の時間に当てはめると覚えやすいです。ここに仙骨1・尾骨1を足して、合計26個になります。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。首・腰の痛みやしびれがある場合は、自己判断で運動を進めず医療機関にご相談ください。

よくある質問

背骨は全部で何個ありますか?

成人で癒合した状態では26個(頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙骨1・尾骨1)です。椎骨を1つずつ数えると33個になります。

頸椎・胸椎・腰椎はそれぞれ何個ですか?

頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個です。語呂で「7・12・5」と覚えると便利です。

背骨はなぜS字に曲がっているのですか?

頸椎・胸椎・腰椎のゆるやかなカーブ(生理的弯曲)が、歩行や着地の衝撃をバネのように吸収するためです。

背骨は身体の中で何を守っていますか?

椎骨が連なってできる脊柱管の中を通る脊髄(中枢神経)を守っています。

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