解剖学 · 頭部

頭蓋骨は何個?脳頭蓋8・顔面頭蓋14、耳小骨・舌骨まで完全解説

頭の骨(頭蓋)は、脳を守る脳頭蓋8個と顔を作る顔面頭蓋14個の計22個。耳の中の耳小骨6個と舌骨1個を加えると、頭部の骨は合計29個になります。本記事では数え方の違いから各骨の名前・役割までやさしく解説します。

レベル 入門読了 約6分監修 日原 裕太 NSCA-CPT

頭蓋骨は何個?数え方で変わる

頭蓋骨の数は、何を含めるかで変わります。①狭い意味の頭蓋骨は22個(脳頭蓋8+顔面頭蓋14)。②耳小骨6個と舌骨1個を含めると29個です。全身の骨206個の数え方では、頭部は耳小骨・舌骨も含めて29個として計算します。多くの骨は縫合(ほとんど動かない関節)でしっかり結合し、脳を箱のように守っています。

頭部の骨29個の内訳

部位
内容
脳頭蓋(のうとうがい)
8個
脳を包む。前頭骨・頭頂骨2・側頭骨2・後頭骨・蝶形骨・篩骨
顔面頭蓋(がんめんとうがい)
14個
顔を作る。上顎骨2・下顎骨・頬骨2・鼻骨2 など
耳小骨(じしょうこつ)
6個
左右の耳の中。ツチ・キヌタ・アブミ各2
舌骨(ぜっこつ)
1個
のどにある、どの骨とも関節しない独立した骨
合計
29個
耳小骨・舌骨を含めると29個

脳頭蓋(脳を守る箱)8個

脳頭蓋は、脳を包み込む8個の骨です。前頭骨(おでこ)・頭頂骨2個(頭のてっぺん)・側頭骨2個(こめかみ〜耳)・後頭骨(後頭部)に、頭蓋の底で他の骨と複雑に組み合う蝶形骨・鼻の奥の篩骨(しこつ)を加えた8個。これらは縫合でつながり、衝撃から脳を守ります。

顔面頭蓋(顔を作る)14個

顔面頭蓋は顔の形を作る14個の骨です。代表的なのは、上あごの上顎骨(2個)、下あごの下顎骨(1個)、ほおの頬骨(2個)、鼻すじの鼻骨(2個)など。このうち下顎骨だけが頭部で唯一自由に動く骨で、噛む・話すといった動きを担います。

耳小骨・舌骨という特別な骨

耳小骨は、左右の耳の中にあるツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の3つ×2=6個。音の振動を内耳へ伝える働きをし、アブミ骨は人体で最も小さい骨です。舌骨は、のどの位置にあり、どの骨とも関節しない珍しい独立した骨で、舌や喉の筋肉の支点になります。

赤ちゃんの頭蓋骨と「泉門」

赤ちゃんの頭蓋骨は、まだ縫合が閉じておらず、骨と骨の間に泉門(せんもん/ひよめき)と呼ばれるすき間があります。これにより、産道を通るときに頭の形を変えられ、生後の急速な脳の成長にも対応できます。泉門は成長とともに自然に閉じていきます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。頭部の外傷や強い頭痛などがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

よくある質問

頭蓋骨は全部で何個ありますか?

狭い意味では22個(脳頭蓋8+顔面頭蓋14)。耳小骨6と舌骨1を含めると29個です。

頭で唯一動く骨はどれですか?

下顎骨(下あご)です。噛む・話す動きを担い、他の頭蓋骨は縫合でほぼ動きません。

人体で一番小さい骨は頭にありますか?

はい。耳の中のアブミ骨が人体で最も小さい骨です。音の振動を内耳へ伝えます。

赤ちゃんの頭がやわらかいのはなぜですか?

頭蓋骨の縫合がまだ閉じておらず、泉門というすき間があるためです。出産や脳の成長に対応するしくみです。

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