教育工学

ブレンディッドラーニング(対面とオンラインの融合)

対面の強みとオンラインの強みを組み合わせるブレンディッドラーニングは、限られた指導時間を有効に使うための考え方です。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

ブレンディッドラーニングの定義

ブレンディッドラーニングは、対面での学習とオンラインでの学習を意図的に組み合わせて行う方法です。それぞれの長所を活かし、短所を補い合うことを狙います。

重要なのは、単に両方を併用するのではなく、どの内容を対面で、どの内容をオンラインで扱うかを目的に基づいて設計する点です。

代表的なモデル

ブレンディッドラーニングにはいくつかの型があります。目的や対象者に応じて使い分けます。

  • 反転授業型:知識は事前に動画等で学び、対面では演習や議論に充てる
  • ローテーション型:オンライン学習と対面活動を交互に回す
  • 自己ペース併用型:基礎はオンラインで各自進め、節目に対面でフォローする

反転授業の考え方

反転授業は、従来は対面で行っていた知識伝達を事前のオンライン学習に移し、対面の時間を応用・実践・質疑に使う方法です。事前学習を前提とするため、受講者が確実に予習できる仕組みづくりが鍵になります。

運動指導では、解剖や運動の原理を動画で先に学んでもらい、対面では実技とフォーム修正に集中する、という設計が考えられます。

設計の手順

まず学習目標を明確にし、それぞれの目標がどの形式に向くかを振り分けます。知識の理解はオンライン、技能の習得やフィードバックが必要な部分は対面、という整理が出発点になります。

  • 学習目標を要素に分解する
  • 各要素を対面・オンラインに割り当てる
  • 両者をつなぐ課題や確認を設ける

つまずきやすい点

事前学習をしてこない受講者がいると、対面の質が下がります。事前学習に短い確認テストを付ける、対面冒頭で要点を共有するなど、参加の前提をそろえる工夫が必要です。

また、オンラインと対面が内容的に分断されると学習効果が落ちます。両者を一貫したストーリーでつなぐことが大切です。

医療・運動現場での意義

対面時間が貴重な現場では、知識提供をオンラインに移すことで、限られた時間を実技指導や個別相談に充てられます。これは指導の質と効率の双方に資する考え方です。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

反転授業とブレンディッドラーニングの違いは何ですか。

反転授業はブレンディッドラーニングの一形態です。知識伝達を事前のオンライン学習に移す点に特徴があります。

オンライン比率はどれくらいが適切ですか。

決まった比率はありません。学習目標と対象者の特性に応じて、対面でしかできない部分を見極めて配分します。

少人数でも効果はありますか。

少人数でも、事前学習で基礎をそろえると対面の議論や実技が深まる利点があります。

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