教育工学

教育用動画(インストラクショナルビデオ)の設計

動画は動きや手順を伝えるのに優れた教材です。漫然と撮るのではなく、学習効果を意識した設計が成果を分けます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

動画教材の強みと限界

動画は、運動フォームや手技のように動きを伴う内容を、文字や静止画より直感的に伝えられます。一時停止や繰り返し再生ができる点も学習に向いています。

一方で、視聴するだけでは受け身になりやすく、見て分かった気になっても実際にはできない、という現象が起こりがちです。視聴後に実践や確認を組み込む設計が欠かせません。

適切な長さと分割

長い動画は途中で視聴をやめられやすいことが知られています。一つの動画は一つのテーマに絞り、短くまとめるのが基本です。内容が多い場合は複数の短い動画に分割します。

  • 1動画=1テーマを原則にする
  • 長い内容は分割して連続再生にしない
  • 冒頭で何を学べるかを示す

認知負荷への配慮

情報を一度に詰め込みすぎると理解が追いつきません。画面に出す文字を最小限にし、音声と映像が補い合うように構成します。重要な部分は強調し、不要な装飾は避けます。

ナレーションと画面の内容を一致させ、視聴者が注目すべき箇所を迷わせないことが大切です。

実演の見せ方

運動や手技の実演では、見るべきポイントが伝わる角度と距離で撮影します。正面・側面など複数の視点や、要点でのスロー再生・静止が理解を助けます。

ありがちな失敗や、正しい例と誤った例の対比を示すと、学習者が自分の動きを点検しやすくなります。

字幕とアクセシビリティ

字幕は、音声を出せない環境での視聴や、聞き取りづらい人の理解を助けます。専門用語や数値は字幕で補うと誤解を減らせます。誰もが学べるよう配慮することは教材設計の基本です。

視聴後の学習を組み込む

視聴して終わりにせず、要点をまとめる、実際にやってみる、短い確認問題に答えるなど、能動的な活動を続けて設定します。これにより理解の確認と定着が進みます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

動画は何分以内が良いですか。

一律の正解はありませんが、テーマを絞って短くするほど最後まで視聴されやすくなります。長い場合は分割を検討します。

凝った編集は必要ですか。

派手な演出より、要点が明確で見るべき箇所が分かることが重要です。装飾は学習の妨げになることもあります。

字幕は必須ですか。

必須ではありませんが、視聴環境の多様性やアクセシビリティの観点から、付けることが推奨されます。

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