動作分析
基本動作パターンの分析
しゃがむ、押す、引く、ヒンジ、回旋といった基本動作パターンは、日常生活とトレーニングの両方に共通する土台です。
基本動作パターンという考え方
複雑な運動やスポーツの動きも、分解すると少数の基本動作パターンの組み合わせとして整理できます。これらを評価の単位にすると、どのパターンに制限があるかを体系的に把握できます。
代表的なものに、しゃがむ、押す、引く、股関節を折り曲げるヒンジ、体幹を回す回旋、片脚で支える動作などがあります。
- スクワットとしてしゃがむ動作
- 押す動作と引く動作
- 股関節を折るヒンジ動作
- 回旋と片脚支持
しゃがむ動作の評価
しゃがむ動作では、しゃがめる深さ、膝と足部の向き、体幹の前傾の程度、かかとが浮かないかなどを観察します。足関節や股関節の可動性、体幹の安定性が反映されます。
押す・引く動作の評価
押す動作では、体幹が安定して保てているか、肩や肩甲帯が適切に働いているかを見ます。引く動作では、肩甲骨の動きや背中の使い方、腰での代償の有無に注目します。
上肢の動作でも、体幹の安定が土台になっている点を見落とさないことが重要です。
ヒンジ動作の評価
ヒンジは、膝を大きく曲げずに股関節を折り曲げて上体を前傾する動作で、物を持ち上げる場面の基礎になります。背中が丸まらずに股関節から動けているかが観察の中心です。
腰を丸めて代償する傾向は、腰部への負担につながりやすいため重要な所見です。
- 股関節から折り曲げられているか
- 背中が丸まっていないか
- 重心が安定しているか
回旋・片脚動作の評価
回旋では、胸椎や股関節を中心に回せているか、腰部に過度な負担をかけていないかを見ます。片脚動作は別項で扱うように、安定性と左右差の評価に有効です。
これらは多くのスポーツや日常動作に含まれるため、制限があると幅広い動きに影響します。
評価結果の統合
各パターンの所見を統合すると、その人の動作の全体傾向が見えてきます。複数のパターンに共通する制限があれば、その背景にある可動性や安定性の問題を優先的に扱います。
パターン別評価は、トレーニングメニューを組む際の根拠としても役立ちます。
医療免責
本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。
よくある質問
基本動作パターンはいくつ評価すればよいですか。
目的によりますが、しゃがむ、押す、引く、ヒンジ、回旋、片脚支持といった主要パターンを押さえると全身の傾向をつかみやすくなります。必要に応じて取捨選択します。
ヒンジとスクワットはどう違いますか。
スクワットは膝を大きく曲げてしゃがむ動作、ヒンジは膝の曲げを抑え股関節を折り曲げて前傾する動作です。物を持ち上げる場面ではヒンジの質が重要になります。
上肢の動作でも体幹を見るのはなぜですか。
押す、引くといった上肢動作も、体幹が安定して土台を作ることで成立します。腰での代償が出る場合、体幹の安定性に注目すると原因を読み解きやすくなります。
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