JATI-ATI
JATI-ATI 練習問題集
日本トレーニング指導者協会認定 トレーニング指導者(ATI)資格の実践問題集。基礎から応用まで網羅。
📝 練習問題(全20問)
出題範囲:一般科目(体力学総論・機能解剖・バイオメカニクス・運動生理学・栄養学・運動心理学)+専門科目(トレーニング指導論・プログラムデザイン・安全管理)
Q1. 体力の構成要素のうち「行動体力」に含まれないものは?
A) 筋力
B) 免疫力
C) 持久力
D) 柔軟性
正解:B
免疫力は「防衛体力」に分類されます。行動体力は筋力・持久力・柔軟性・瞬発力・敏捷性・平衡性・協応性などを含みます。
Q2. 肩関節の外転動作において主動筋として働く筋は?
A) 大胸筋
B) 三角筋(中部)
C) 広背筋
D) 上腕二頭筋
正解:B
肩関節外転の主動筋は三角筋(特に中部線維)と棘上筋です。大胸筋と広背筋は内転に関与します。
Q3. 筋収縮の最小機能単位であるサルコメア(筋節)を構成するフィラメントの組み合わせは?
A) アクチンとコラーゲン
B) ミオシンとエラスチン
C) アクチンとミオシン
D) トロポニンとトロポミオシン
正解:C
サルコメアはアクチン(細いフィラメント)とミオシン(太いフィラメント)で構成され、滑走説により筋収縮が起こります。
Q4. デッドリフト動作における「モーメントアーム」について正しい記述は?
A) バーベルが体から離れるほどモーメントアームは短くなる
B) バーベルが体に近いほど腰部への負荷は大きい
C) バーベルが体から離れるほど腰部への負荷は大きい
D) モーメントアームは負荷に影響しない
正解:C
モーメントアーム(支点から力の作用線までの距離)が長くなるほどトルクが増大し、腰部への負荷が増加します。
Q5. 最大酸素摂取量(VO2max)の単位として正しいものは?
A) kg/min
B) mL/kg/min
C) L/sec
D) mmHg
正解:B
VO2maxの相対値はmL/kg/min(体重1kgあたり1分間に消費する酸素量)で表されます。絶対値はL/minです。
Q6. 運動後の超回復(Supercompensation)について正しいものは?
A) 運動直後に体力が最大になる
B) 適切な休養後に運動前より高い水準に回復する
C) 休養を取らない方が効果的
D) 超回復は筋力にのみ適用される
正解:B
超回復理論では、トレーニング後の適切な休養期間を経て、筋グリコーゲンや筋力が以前の水準を超えて回復します。
Q7. 糖質の体内貯蔵形態であるグリコーゲンが最も多く蓄えられている部位は?
A) 脳
B) 血液中
C) 骨格筋
D) 脂肪組織
正解:C
グリコーゲンは骨格筋に約300〜400g、肝臓に約80〜100g蓄えられています。骨格筋が最大の貯蔵庫です。
Q8. 動機づけ理論の「自己決定理論」において、内発的動機づけを高める3つの基本的欲求に含まれないものは?
A) 有能感
B) 自律性
C) 関係性
D) 報酬性
正解:D
自己決定理論(Deci & Ryan)の3つの基本的欲求は、有能感(competence)・自律性(autonomy)・関係性(relatedness)です。
Q9. レジスタンストレーニングの「特異性の原則」を正しく説明しているものは?
A) どんなトレーニングでも全身に効果がある
B) トレーニングの効果はその様式に特異的に現れる
C) 同じ種目を毎日行うべき
D) 高強度のみが効果的
正解:B
特異性の原則(SAID原則):トレーニングの適応は実施した運動の種類・速度・角度・エネルギー系に特異的に生じます。
Q10. ピリオダイゼーション(期分け)における「移行期」の主な目的は?
A) 最大筋力を発揮する
B) 積極的休養で心身の回復を図る
C) 試合に向けてピーキングする
D) 基礎体力を向上させる
正解:B
移行期(Transition Phase)はシーズン後の積極的休養期間で、心身の疲労回復と次期への準備を目的とします。
Q11. スクワット動作で「バットウインク」が起こる主な原因は?
A) 大腿四頭筋の筋力不足
B) 股関節の可動域制限やハムストリングスの柔軟性不足
C) 上腕の力み
D) 呼吸のタイミング
正解:B
バットウインク(深いスクワットで骨盤が後傾する現象)は、股関節の可動域制限やハムストリングスの柔軟性不足が主因です。
Q12. プライオメトリクストレーニングで利用される「伸張−短縮サイクル(SSC)」の正しい順序は?
A) 短縮性収縮→等尺性収縮→伸張性収縮
B) 伸張性収縮→償却局面→短縮性収縮
C) 等尺性収縮→伸張性収縮→短縮性収縮
D) 短縮性収縮→伸張性収縮→償却局面
正解:B
SSCは伸張性収縮(エキセントリック)→償却局面(アモチゼーション)→短縮性収縮(コンセントリック)の順で起こります。
Q13. 1RM(最大挙上重量)の推定に使用される計算式で、80kgを8回挙上できた場合の推定1RMに最も近い値は?
A) 90kg
B) 100kg
C) 110kg
D) 120kg
正解:B
Brzycki式:1RM = 重量 ÷ (1.0278 – 0.0278 × 反復回数) = 80 ÷ (1.0278 – 0.2224) ≒ 99.3kg ≒ 100kg。
Q14. オーバートレーニング症候群の初期徴候として最も典型的なものは?
A) 安静時心拍数の低下
B) パフォーマンスの向上
C) 安静時心拍数の上昇と持続的な疲労感
D) 食欲の増進
正解:C
オーバートレーニングの初期徴候は、安静時心拍数の上昇・持続的疲労・パフォーマンス低下・睡眠障害・意欲低下などです。
Q15. ウォームアップの生理学的効果に含まれないものは?
A) 筋温の上昇
B) 酸素解離曲線の右方移動
C) 乳酸閾値の上昇
D) 神経伝達速度の向上
正解:C
ウォームアップにより筋温上昇・酸素解離曲線の右方移動(ボーア効果)・神経伝達速度向上が起こりますが、乳酸閾値自体は変化しません。
Q16. コアスタビリティにおいて「インナーユニット」を構成する筋群の組み合わせは?
A) 腹直筋・外腹斜筋・脊柱起立筋
B) 腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群・横隔膜
C) 大殿筋・大腿四頭筋・腸腰筋
D) 内腹斜筋・大腰筋・広背筋
正解:B
インナーユニットは腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群・横隔膜で構成され、脊柱の安定性を担う深層筋群です。
Q17. 「バルサルバ法」の実施が推奨される場面は?
A) 軽負荷の有酸素運動
B) 高強度の最大挙上時
C) ストレッチング中
D) クールダウン中
正解:B
バルサルバ法(息を止めて腹圧を高める)は高強度挙上時に体幹を安定させますが、血圧上昇リスクがあるため注意が必要です。
Q18. アスリートのスポーツ傷害予防プログラムに含まれるべき要素として最も重要なものは?
A) 最大筋力テストのみ
B) ウォームアップ・筋力バランス・柔軟性・固有受容覚トレーニング
C) ストレッチングのみ
D) 有酸素運動のみ
正解:B
傷害予防には多面的アプローチが必要で、適切なウォームアップ、筋力バランスの改善、柔軟性向上、固有受容覚トレーニングを含むべきです。
Q19. 高齢者のレジスタンストレーニングで最も注意すべき点は?
A) 毎日最大負荷で実施する
B) バルサルバ法を積極的に用いる
C) 呼吸を止めず、段階的に負荷を増加させる
D) 高重量・低回数のみ実施する
正解:C
高齢者は血圧管理が重要なため呼吸を止めず、漸進的に負荷を増やし、安全な動作範囲で実施することが重要です。
Q20. トレーニング施設における安全管理で「AED」の設置が推奨される理由は?
A) 骨折の応急処置
B) 心室細動等の致死的不整脈に対する除細動
C) 低血糖の治療
D) 熱中症の冷却
正解:B
AED(自動体外式除細動器)は心室細動や無脈性心室頻拍に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための救命装置です。
📊 JATI-ATI 試験情報
一般+専門
2科目
筆記+実技
試験形式
年2回
実施頻度
養成講習
受験要件
JATI-ATI(トレーニング指導者)は日本トレーニング指導者協会が認定する国内資格です。養成講習会の受講が受験要件となり、一般科目と専門科目の筆記試験に合格する必要があります。上位資格にAATI(上級)、SATI(特別上級)があります。
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