目標設定

目標設定:本人中心で具体的に立てる

リハビリや運動支援の質は、目標設定で大きく変わります。本人の希望を起点に、具体的で達成度を確認できる目標を立てることで、支援の方向が定まり、本人の主体性も引き出せます。

レベル 入門〜実践監修 日原 裕太 NSCA-CPT

なぜ目標設定が重要か

目標が曖昧だと、何をもって改善とするかが共有できず、運動が惰性になりがちです。明確な目標は、支援者と本人が同じ方向を向き、進捗を確認する基準になります。

また達成可能な目標を段階的に積み重ねることは、本人の自己効力感を高め、継続の動機づけにもつながります。

本人中心の目標

目標は支援者が一方的に決めるのではなく、本人が大切にしている生活や役割から引き出します。「孫と歩きたい」「仕事に戻りたい」といった希望が、機能改善の意味づけを与えます。

本人の価値観を尊重した目標は、納得感が高く、達成へのモチベーションが続きやすくなります。

具体的で測定できる目標

良い目標は、何を、どの程度、いつまでに達成するかが明確です。一般にSMARTと呼ばれる視点が参考になります。

  • 具体的:誰が見ても分かる行動で書く
  • 測定可能:達成度を確認できる指標を含める
  • 達成可能:現実的に手が届く範囲にする
  • 関連性:本人の生活や希望に結びついている
  • 期限:いつまでに、を設定する

長期目標と短期目標

長期目標は最終的に目指す生活像を表し、短期目標はそこに至る中間地点です。長期目標を小さな短期目標に分解すると、達成の手応えを積み重ねやすくなります。

短期目標を一つずつ達成していく過程が、長期目標への道筋になります。

見直しと連携

目標は一度立てたら固定するものではなく、進捗や体調の変化に応じて見直します。達成できた場合は次の目標へ、難しい場合は原因を考え調整します。

医療機関でのリハビリ目標がある場合は、それと矛盾しないよう情報を共有し、一貫した支援を心がけます。

医療免責

本記事は教育目的の学習コンテンツです。診断・治療行為を代替するものではありません。痛み・しびれ・急性外傷・発熱・進行性の症状や、医師から運動制限を受けている場合は、自己判断で進めず医師・国家資格者にご相談ください。

よくある質問

目標は支援者が決めてよいですか。

支援者が一方的に決めるのは避けたい方法です。本人の希望や価値観を起点に、専門的な視点を添えて一緒に決めることで、納得感と継続性の高い目標になります。

目標が高すぎたり低すぎたりするとどうなりますか。

高すぎると達成できず意欲が下がり、低すぎると物足りなさや停滞を招きます。現実的に手が届き、かつ少し挑戦的な水準が動機づけに適しているとされます。

目標はどのくらいの頻度で見直しますか。

決まった頻度はありませんが、短期目標の達成時や体調・生活の変化があったときが見直しの好機です。進捗を定期的に確認し、必要に応じて柔軟に調整します。

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