第9章:特殊集団
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Q96癌サバイバー(がん経験者)への運動療法に関する推奨として正しいものはどれか。
A. 癌治療後は生涯にわたって運動が禁忌
B. 定期的な運動は癌関連疲労の軽減・身体機能の回復・QOL向上・再発リスク低減に有効であり、医師の許可のもとで積極的に推奨される
C. 治療中は運動を一切行わず治療完了後に開始すべき
D. 癌の種類に関わらず全員が同一のプログラムに従う
A. 癌治療後は生涯にわたって運動が禁忌
B. 定期的な運動は癌関連疲労の軽減・身体機能の回復・QOL向上・再発リスク低減に有効であり、医師の許可のもとで積極的に推奨される
C. 治療中は運動を一切行わず治療完了後に開始すべき
D. 癌の種類に関わらず全員が同一のプログラムに従う
正答: B
ACS(米国癌学会)・ACSMは、癌サバイバーへの運動を積極的に推奨している。主な効果:①癌関連疲労(CRF:cancer-related fatigue)の最も有効な非薬物療法、②化学療法・放射線治療中の体力維持、③骨密度・筋量の維持(ホルモン療法の副作用対策)、④不安・うつ症状の軽減、⑤特定の癌(結腸癌・乳癌など)の再発リスク・死亡率の低下との関連。ただし、治療中は白血球数・血小板数・貧血、骨転移、末梢神経障害などの個別の状態に合わせた調整が必要。
ACS(米国癌学会)・ACSMは、癌サバイバーへの運動を積極的に推奨している。主な効果:①癌関連疲労(CRF:cancer-related fatigue)の最も有効な非薬物療法、②化学療法・放射線治療中の体力維持、③骨密度・筋量の維持(ホルモン療法の副作用対策)、④不安・うつ症状の軽減、⑤特定の癌(結腸癌・乳癌など)の再発リスク・死亡率の低下との関連。ただし、治療中は白血球数・血小板数・貧血、骨転移、末梢神経障害などの個別の状態に合わせた調整が必要。
Q97多発性硬化症(MS)患者への運動に関する注意点として正しいものはどれか。
A. 多発性硬化症患者への運動は症状を不可逆的に悪化させるため禁忌
B. 体温上昇(ウートフ現象)が神経症状を一時的に悪化させるため、涼しい環境での運動・冷却策を講じながら低〜中強度の運動を推奨する
C. 高温環境での運動が最も推奨される
D. 全ての運動を高強度で行うことがMSの改善に最も有効
A. 多発性硬化症患者への運動は症状を不可逆的に悪化させるため禁忌
B. 体温上昇(ウートフ現象)が神経症状を一時的に悪化させるため、涼しい環境での運動・冷却策を講じながら低〜中強度の運動を推奨する
C. 高温環境での運動が最も推奨される
D. 全ての運動を高強度で行うことがMSの改善に最も有効
正答: B
多発性硬化症では脱髄した神経繊維において体温上昇が神経伝導をさらに低下させ、一時的な神経症状悪化(ウートフ現象:視力低下・四肢の脱力等)が生じる。これは不可逆的ではないが運動の障壁となる。対策:①エアコン環境・プール(水温28℃以下)での運動、②冷却ベスト・冷水飲料の活用、③低〜中強度(RPE 11〜13)での実施、④疲労に応じた漸進的プログラム。中程度の有酸素運動・レジスタンストレーニングが疲労・バランス・歩行機能・QOLを改善するエビデンスがある。
多発性硬化症では脱髄した神経繊維において体温上昇が神経伝導をさらに低下させ、一時的な神経症状悪化(ウートフ現象:視力低下・四肢の脱力等)が生じる。これは不可逆的ではないが運動の障壁となる。対策:①エアコン環境・プール(水温28℃以下)での運動、②冷却ベスト・冷水飲料の活用、③低〜中強度(RPE 11〜13)での実施、④疲労に応じた漸進的プログラム。中程度の有酸素運動・レジスタンストレーニングが疲労・バランス・歩行機能・QOLを改善するエビデンスがある。
Q98関節リウマチ(RA)患者への運動処方として正しいものはどれか。
A. 関節炎があるため全ての運動が禁忌
B. 疾患活動性(炎症の急性増悪期)を考慮し、寛解期には中程度の有酸素運動とレジスタンストレーニングが安全で推奨される
C. 炎症が強い急性増悪期でも高強度運動を継続すべき
D. 関節リウマチには水中運動は禁忌
A. 関節炎があるため全ての運動が禁忌
B. 疾患活動性(炎症の急性増悪期)を考慮し、寛解期には中程度の有酸素運動とレジスタンストレーニングが安全で推奨される
C. 炎症が強い急性増悪期でも高強度運動を継続すべき
D. 関節リウマチには水中運動は禁忌
正答: B
RA患者の運動指針:急性増悪期(flare)では激しい運動を避け、関節の安静を保ちながら軽度のROM運動のみ実施。寛解期(remission)には積極的な運動が推奨される。有酸素運動(水中運動・自転車:低衝撃・関節保護)と低〜中強度のレジスタンストレーニング(筋力・骨密度の維持、機能障害防止)の組み合わせ。注意:①関節への過剰な衝撃・捻れを避ける、②朝のこわばりへの対処(暖機運動)、③コルチコステロイド長期使用者の骨粗鬆症・筋力低下への配慮。
RA患者の運動指針:急性増悪期(flare)では激しい運動を避け、関節の安静を保ちながら軽度のROM運動のみ実施。寛解期(remission)には積極的な運動が推奨される。有酸素運動(水中運動・自転車:低衝撃・関節保護)と低〜中強度のレジスタンストレーニング(筋力・骨密度の維持、機能障害防止)の組み合わせ。注意:①関節への過剰な衝撃・捻れを避ける、②朝のこわばりへの対処(暖機運動)、③コルチコステロイド長期使用者の骨粗鬆症・筋力低下への配慮。
Q99COPD患者の運動中に酸素飽和度(SpO2)のモニタリングが重要な理由と、運動を中止すべきSpO2の基準はどれか。
A. SpO2が100%を超えた場合に運動を中止する
B. COPDでは運動中の低酸素血症が生じやすく、SpO2が88〜90%未満(または安静時から4%以上の低下)で運動を中止し、必要に応じて酸素補給を検討する
C. SpO2は運動中に変化しないため測定は不要
D. SpO2が95%未満であれば即座に入院が必要
A. SpO2が100%を超えた場合に運動を中止する
B. COPDでは運動中の低酸素血症が生じやすく、SpO2が88〜90%未満(または安静時から4%以上の低下)で運動を中止し、必要に応じて酸素補給を検討する
C. SpO2は運動中に変化しないため測定は不要
D. SpO2が95%未満であれば即座に入院が必要
正答: B
COPDでは換気・血流比不均等・びまん性気流制限により、運動時の酸素需要増大に対応できず低酸素血症が生じやすい。ACSMは運動中SpO2<88%(または安静時値から4%以上の低下)を運動中止基準として推奨する。運動中のSpO2モニタリングにより安全な強度範囲の確認と補足的酸素療法(低酸素血症改善・運動耐容能向上)の適応判断が可能。パルスオキシメーターは指先での簡易測定が可能。
COPDでは換気・血流比不均等・びまん性気流制限により、運動時の酸素需要増大に対応できず低酸素血症が生じやすい。ACSMは運動中SpO2<88%(または安静時値から4%以上の低下)を運動中止基準として推奨する。運動中のSpO2モニタリングにより安全な強度範囲の確認と補足的酸素療法(低酸素血症改善・運動耐容能向上)の適応判断が可能。パルスオキシメーターは指先での簡易測定が可能。
Q100以下の特殊集団に対するNSCA-CPTの「Scope of Practice(業務範囲)」として最も適切な記述はどれか。
A. パーソナルトレーナーは医学的診断・処方を行い、すべての特殊集団の健康管理を単独で行える
B. パーソナルトレーナーはフィットネス評価・運動プログラムの設計・実施を行うが、医学的診断・処方は行わず、特殊集団には医師等の許可を得た上でチームとして関わる
C. パーソナルトレーナーは特殊集団への対応を一切行ってはならない
D. 医師の許可があれば、パーソナルトレーナーは治療行為を行うことができる
A. パーソナルトレーナーは医学的診断・処方を行い、すべての特殊集団の健康管理を単独で行える
B. パーソナルトレーナーはフィットネス評価・運動プログラムの設計・実施を行うが、医学的診断・処方は行わず、特殊集団には医師等の許可を得た上でチームとして関わる
C. パーソナルトレーナーは特殊集団への対応を一切行ってはならない
D. 医師の許可があれば、パーソナルトレーナーは治療行為を行うことができる
正答: B
NSCA-CPTのScope of Practiceは、フィットネス評価・健康・ウェルネスのためのエクササイズプログラム設計・指導・動機づけに限定される。医学的診断・疾患の治療・薬物処方は医療専門家(医師・理学療法士等)の業務領域。特殊集団(疾患・障害・妊娠・高齢等)においては、運動開始前に医師のメディカルクリアランスを取得し、医師・医療チームと緊密に連携しながら運動プログラムを提供することが義務づけられる。境界を超えた行為はクライアントの安全と法的問題に関わる。
NSCA-CPTのScope of Practiceは、フィットネス評価・健康・ウェルネスのためのエクササイズプログラム設計・指導・動機づけに限定される。医学的診断・疾患の治療・薬物処方は医療専門家(医師・理学療法士等)の業務領域。特殊集団(疾患・障害・妊娠・高齢等)においては、運動開始前に医師のメディカルクリアランスを取得し、医師・医療チームと緊密に連携しながら運動プログラムを提供することが義務づけられる。境界を超えた行為はクライアントの安全と法的問題に関わる。
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